2025年5月1日
ケニア警察によると、首都ナイロビでバイクに乗った男により国会議員が射殺された事件は、標的を定めた計画的な犯行とみられています。
ケニア西部のカシプル選挙区を代表する国会議員チャールズ・ウェレ氏は、水曜日午後7時30分ごろ、ナイロビ市内のンゴング・ロードにある信号で停車中に銃撃を受け、死亡しました。警察は同日深夜に発表した声明で、事件の詳細を明らかにしました。
警察によれば、目撃者の話として、銃撃犯はバイクの後部座席に乗っており、そのバイクが車の横に停止したとされています。
警察は、バイクの後部座席に乗っていた人物が車に近づき、助手席側に向けて発砲した後、再びバイクに飛び乗ってその場から逃走したとみられると強調しています。また、「この犯行は、標的を定めた上で計画的に行われたものであると見られる」としています。
ケニアでは政治的暗殺は珍しく、近年いくつかの内戦を経験してきた地域の中では比較的安定した国とされています。
ウェレ氏は、2022年の選挙でウィリアム・ルト大統領に敗れたベテラン政治家ライラ・オディンガ氏率いる野党ODM党のメンバーでした。
「ウェレ氏はもうこの世にいない。今夜、ナイロビで冷徹に暗殺者によって無慈悲に銃撃された」と、オディンガ氏はXに投稿しました。
オディンガ氏は2022年の選挙結果に不正があったと主張して当初は受け入れを拒否していましたが、その後、一部の側近とともにルト大統領と協力し、ケニアの経済的および政治的課題に取り組むための合意に至っています。