2025年6月5日
フィリピンの中国大使館は木曜日、南シナ海で「問題を引き起こす」ような行動をやめるようEUに求め、フィリピン政府に対しても、紛争解決を外部の勢力に頼るという「幻想」を抱かないよう忠告しました。
これは、EUのカヤ・カラス外交政策責任者がフィリピンの首都マニラを訪れ、中国の活動に懸念を示したことを受けた発言です。南シナ海では、中国の主張が東南アジア諸国の一部と重なっています。
大使館の報道官は声明で、「EUは南シナ海問題の当事者ではなく、中国とフィリピンの間の対立に干渉する権利はありません」と述べました。
報道官はさらに、「EUは中国の南シナ海における領土主権と海洋権益を真剣に尊重し、挑発的な行動をやめるよう強く求めます」と述べました。
フィリピン大使館(北京)は、コメントを求めるメールにすぐには応じませんでした。
カラス氏が今週初めにフィリピンの外相と会談した後に発表された共同声明で、EUとフィリピンは、南シナ海で正当な海洋活動を行うフィリピンの船舶や航空機に対する、中国の「違法で威圧的、攻撃的かつ欺瞞的な行動」に懸念を示しました。
中国は、ブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナムの排他的経済水域の一部を含む、南シナ海のほぼ全域に対する主権を主張しています。