2025年5月6日
ルーマニアのマルチェル・チョラク首相は月曜日、週末に行われた再選挙の第1ラウンドで極右候補ジョルジェ・シミオン氏が勝利し、自らが支持する候補が敗退したことを受けて辞任しました。
臨時大統領のイリエ・ボロジャン氏はチョラク氏の辞任を受理したと大統領府が発表し、火曜日に暫定首相が任命される予定であると付け加えました。
地元メディアAntena3の報道によると、ルーマニア社会民主党(PSD)の政治評議会の会合後、党首であるマルチェル・チョラク氏は、連立政権が支持していた候補者クリン・アントネスク氏の敗北を理由に辞任を決意したと発表しました。
チョラク氏は「この結果は政府が信頼を失ったことを示している。将来の大統領に交代されるよりも、自ら辞任することを選んだ」と述べました。
また、PSDは5月18日に実施される決選投票において、いかなる候補者も支持しない方針であることも発表しました。
第1ラウンドでは、極右的かつ欧州懐疑的な発言で知られる38歳のジョルジェ・シミオン氏が、40.9%を超える得票率で圧勝しました。
シミオン氏は、選挙で約21%の得票率を得て2位となった中道派でブカレスト市長のニクショル・ダン氏と、5月18日に決選投票で対決します。
ルーマニアでは昨年11月24日、大統領選の第1ラウンドが実施され、親ロシア的な極右候補カリン・ゴルゲスク氏が勝利しました。しかし、ルーマニア憲法裁判所は、ロシアの支援を受けたキャンペーンによって選挙プロセスが操作されたとして、12月8日に予定されていた決選投票と共にその結果を無効としました。