2025年3月25日
中国の王毅外相は北京でポルトガルのパウロ・ランジェル外相と会談し、中国と欧州の関係を一層強化する必要があると述べました。これは、激化する世界貿易摩擦の中で、中国と欧州の指導者が関係の方向性を模索する中での発言となります。
中国外務省が火曜日に発表した声明によると、王毅外相はポルトガルのパウロ・ランジェル外相に対し、「中国はポルトガルと協力し、中国と欧州の関係を促進していく」と述べました。
また、王外相は「中国は欧州を多極化する世界における重要な極と位置付け、欧州が戦略的自律性を維持することを支持します」と強調しました。
ランジェル外相の訪問は、ポルトガルの政府高官による約5年ぶりの公式訪問となりました。これは、EU加盟国がワシントンおよび北京との貿易戦争の可能性を懸念する中で行われました。
また、米国のドナルド・トランプ大統領政権が大西洋間の関係や世界貿易に変化をもたらす可能性がある中、北京と欧州各国の首都の高官たちは改めてそれぞれに関心を寄せております。
ランジェル外相に加え、フランスの外相およびイタリアの上院議長も今週中国を訪れ、中国政府の高官と会談する予定です。
米国は、EU域外におけるポルトガルの主要な輸出先となっています。一方、ポルトガルは西欧諸国の中で唯一、中国の主要な海外インフラ構想である「一帯一路」に引き続き参加している国です。
昨年、ポルトガルは中国製電気自動車に関税を課すEUの採決で棄権し、この分野における中国からの投資を歓迎してきました。