2025年4月22日
フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領は、イスラムの伝統に従ってフィリピンのムスリムに適切かつ迅速な埋葬を義務づける法律に署名したと、現地メディアが火曜日に報じました。
「フィリピン・イスラム教徒埋葬法(Philippine Islamic Burial Act)」は、4月11日に署名され、月曜日に官報ウェブサイトに掲載されたと、インクワイアラー・ネット(Inquirer.Net)は伝えています。この法律の下では、死亡証明書がなくても、できるだけ早く埋葬を行わなければならないと定められています。
ただし、埋葬を行った人や亡くなった人の親族は、14日以内に地元の保健担当者に死亡を報告する必要があります。その後、保健担当者が死因を確認し、死亡証明書を発行します。
法律によると、イスラム教の儀式に従って埋葬を行うために、病院、診療所、葬儀場、遺体安置所、拘置施設、刑務所、または遺体を実際に管理している者は、ムスリムの遺体を24時間以内に引き渡さなければなりません。
また、未払いの医療費や葬儀費用、その他正当な理由が認められない場合の遺体の引き渡し拒否に対しては、1か月から6か月の禁錮、5万ペソから10万ペソ(約882ドル~1,764ドル)の罰金、またはその両方が科されると定められています。