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ペルーの金鉱で誘拐された作業員13人の遺体が発見される
日曜日に発見された被害者たちは、リマ証券取引所に上場している大手金採掘企業ポデローサ社にサービスを提供していた会社の従業員であり、同社はここ数か月、違法採掘に関与する武装集団の標的となっていました。
ペルーの金鉱で誘拐された作業員13人の遺体が発見される
首都リマから約900キロメートル離れたパタスでは、金採掘ブームに伴う暴力の激化を受けて、パタスでは非常事態が宣言されています。 / 写真: AFP
2025年5月5日

ペルー北部パタス地区で数日前に誘拐された13人の遺体が鉱山内で発見されたと、鉱山会社ポデローサが発表しました。

同社は日曜日に声明を発表し、「本日朝、警察の救助隊が激しい捜索活動の末、違法採掘者と犯罪組織の共謀によって誘拐された13人の作業員の遺体を回収することができました」と述べました。

鉱業は、ラテンアメリカ有数の金の生産国であるペルーにおいて、主要な経済の原動力となっています。

パタスは首都リマから約900キロ離れており、金採掘ブームに伴う暴力の激化を受け、非常事態が宣言されています。

日曜日に発見された被害者たちは、リマ証券取引所に上場している大手金採掘企業ポデローサ社にサービスを提供していた会社の従業員でした。ポデローサ社はここ数か月、違法採掘に関与する武装集団の標的となっていました。

同社は、「パタスで続く制御不能な暴力は、非常事態宣言と大規模な警察派遣にもかかわらず止まっておらず、残念ながら治安の悪化を防げていません」と述べています。

ペルー内務省は、今回の死亡事件について組織犯罪専門の捜査官を派遣したと発表し、「状況が正当であれば、捜査員は実力行使(発砲)も可能である」と警告しています。

パタスの西に位置するトルヒーリョ市では、犠牲者の遺体が地元の遺体安置所に運ばれるのを、遺族の一部が待ち続けています。

「私たちは正義を望んでいます。このまま終わってほしくありません」と、鉱山内で死亡したアレクサンダーさんの父親、アブラハム・ドミンゲスさんはカナルNテレビの取材に対して語りました。

現在ペルーでは、恐喝や暴力犯罪が急増しており、当局は国の複数の地域で非常事態を宣言しています。

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