コンゴ民主共和国の北キブ州の州都ゴマで激しい戦闘が続き、日曜日以降、少なくとも700人が死亡しましたと、国連の報道官が金曜日に発表しました。
ルワンダが支援する武装勢力「M23」は、同国東部最大の都市ゴマを制圧し、南へ進軍しています。コンゴ軍と市民ボランティアが抵抗を試みていますが、苦戦が続いています。
「世界保健機関(WHO)とそのパートナーは、政府とともに日曜日から木曜日にかけて状況評価を実施しました」と、国連事務総長の報道官であるステファン・ドゥジャリック氏は述べました。
その結果、「700人が死亡し、2,800人が負傷して医療機関で治療を受けています」と報告されました。
今週初めの戦闘を経てゴマは陥落し、M23の戦闘員たちは首都キンシャサへの進軍を宣言しました。
国連平和維持活動の責任者であるジャン=ピエール・ラクロワ氏は記者会見で、「過去を振り返ると、この戦闘はより広範な地域紛争を引き起こす可能性があります」と警告しました。
「したがって、あらゆる外交努力をこの紛争の拡大を防ぎ、敵対行為の停止を実現することに集中することが極めて重要です」と述べました。
「事実上の支配」
ゴマでは「市内では時折銃撃が続いているものの、状況は依然として緊迫し、不安定な状態が続いています」とラクロワ氏は述べました。しかし、彼は『徐々に落ち着きを取り戻しています』とも付け加えました。
ラクロワ氏は、戦闘員たちが南へと進軍し、南キブ州の大都市ブカブへ向かっていることに懸念を示しました。
「私が得ている情報では、M23とルワンダ国防軍(RDF)はブカブの北約60キロメートル(37マイル)の地点にいる」と述べ、「彼らはかなり速い速度で移動しているようです」と付け加えました。
また、彼は南キブ州にあるカヴム空港が制圧される可能性があることも指摘しました。
コンゴ民主共和国は、ルワンダが世界の電子機器産業で使用される鉱物資源の豊富なこの地域から利益を得ようとしていると非難しています。この主張は国連の専門家によっても支持されており、彼らは「キガリはM23を事実上の支配している」と指摘しています。
一方、ルワンダはこの主張や軍事関与を否定し、「我々の最大の関心は、1994年のツチ族に対する虐殺後に結成されたフツ族武装勢力を壊滅することだ」と述べています。