コロンビア南西部では火曜日、複数の爆発と銃撃事件が相次ぎ、少なくとも3人が死亡したと警察が発表しました。これらは恐怖を広めるための計画的な攻撃と見られています。
攻撃は同国第3の都市カリやその周辺の複数の町で発生し、警察署や市役所などの公共施設が標的となりました。
コリントの町では、AFPの記者が、爆発により焼け焦げひどく損傷した市役所の近くにあった車の残骸を目撃しました。
警察署長のカルロス・フェルナンド・トリアナ氏はラ・FMラジオに対し、襲撃者たちは車爆弾やオートバイ爆弾、ライフル射撃、そしてドローンの使用も疑われる攻撃を行ったと語りました。
「警察官2人が死亡し、市民にも複数の死者が出ています」と、トリアナ署長は述べました。
攻撃の背後に誰がいるのかは現時点では明らかになっていませんが、かつて強大だったFARC(コロンビア革命軍)から離脱したゲリラがこの地域で活動していることが知られています。
トリアナ署長は、今回の攻撃がFARC離反派の指導者ライデル・ホハニ・ノスクエ氏(通称「マインブー」)の殺害から3年となる日と関係している可能性を示唆しました。
今回の爆破事件は、ボゴタで大統領候補が暗殺されかけた事件の数日後に発生し、国全体に緊張が広がっています。
保守派の上院議員ミゲル・ウリベ氏(39)は、土曜日にボゴタで選挙活動中、15歳の少年とされる実行犯に至近距離から頭を2発撃たれました。
この襲撃はコロンビア社会に大きな衝撃を与え、犯人の背後関係について様々な憶測が飛び交っています。
主要都市では数千人が街頭に出て、ろうそくを灯し、祈りを捧げ、暗殺未遂に対する怒りの声を上げています。
多くの国民は、麻薬カルテルによる襲撃や政治的暗殺が相次いだ1980〜90年代の流血の時代に戻るのではないかと不安を抱いています。