2025年6月5日
欧州連合(EU)は制裁解除を受け、シリアの社会経済復興を支援するために2億ドルの支援策を発表しました。
声明によると、水曜日に発表されたこの資金は、公共機関の強化、基本サービスへのアクセス向上、地域主導のエネルギー、教育、医療、農業、生活支援プロジェクトを通じた地域経済の活性化を目的としています。
この支援は、行方不明者の問題への対応を含め、移行期の正義、説明責任、人権の促進をさらに後押しするものです。
地中海担当の欧州委員ダブラブカ・シュイツァ氏は、シリアが「紛争から平和と安定への移行に向けた重要な岐路にある」と述べ、「この極めて重要な段階にあるシリア国民を引き続き強く支援していく」と強調しました。
バッシャール・アル=アサド氏は、約25年間シリアの大統領を務めましたが、1963年から続いていたバース党政権の崩壊をもたらし、12月にロシアへ逃亡しました。
アサド政権打倒のための反体制勢力を率いたアフマド・アル=シャラー氏は、1月に移行期間の大統領として宣言されました。
EUは今年初め、移行当局による包摂性の推進や国際法・人権尊重に向けた前向きな措置を理由に、シリアに対する経済制裁を解除しました。