2025年3月10日
ドイツの保守派選挙勝者であるフリードリヒ・メルツ氏は、欧州の団結を促進し、米国やロシアからの干渉に対抗することを最優先課題とすると述べました。
メルツ氏は日曜日、ドイツの公共放送局ARDとZDFのパネルディスカッションに出席し、米国との関係における課題について「幻想を抱いていない」と述べました。
「私はアメリカで起きていることについて何の幻想も抱いていません。ドイツの選挙戦におけるエロン・マスク氏の最近の介入を見ればわかるでしょう」とメルツ氏は指摘しました。
さらに、「ワシントンからの干渉は、モスクワからの干渉と同様に劇的かつ過激であり、最終的には到底容認できるものではなかった」と述べ、選挙期間中にマスク氏がドイツの極右政党を支持したことに言及しました。
メルツ氏は、復活祭(イースター)までに新政権を樹立する意向を示していますが、その実現がどれほど容易であるかはまだ不透明です。
メルツ氏は日曜日の夜、他の党首たちと共にテレビ番組に出演し、「イースターまで約8週間あります。この期間はドイツで政権を樹立するには十分であり、むしろ最大限の時間だと思います」と語りました。
メルツ氏、AfDとの連立を否定
メルツ氏は、マスク氏が支持した極右政党AfDとの連立を否定しました。
キリスト教社会同盟(CSU)の党首であり、CDUと議会グループを形成するマルクス・ゼーダー氏は、AfDとの連立について「それは我が国をモスクワの属国にすることになる」と警告しました。
メルツ氏は、CDUが「選挙で明確に勝利した」と強調し、「現時点では、この連邦政府がどのように樹立されるのかは分からない」と述べました。
しかし、「連立相手は1党であり、2党ではないことを望んでいる」と付け加えました。