2025年7月31日
ドイツのヨハン・ヴァーデフール外務大臣は、イスラエルとパレスチナ自治区への訪問を前に発表した声明の中で、「パレスチナ国家承認に向けたプロセスを今すぐ始めなければなりません」と述べました。
「一方的な措置に対して、ドイツも対応を迫られることになる」と警告し、状況によってはプロセスが加速する可能性も示唆しました。
ヴァーデフール氏は、交渉による二国家解決が唯一の持続可能な解決策であり、両国民が平和、安全、そして尊厳をもって共存するための唯一の道だと強調しました。
同氏はまた、「イスラエル政府の一部からの公然とした併合の脅しを受けて、ヨーロッパ諸国を含む多くの国々が、事前の交渉なしにパレスチナ国家を承認する動きを急速に強めています。この地域と中東和平プロセスは、いま重大な岐路に立たされています」と述べました。
彼は、ドイツが「イスラエルに対して特別な責任を負っている」ことを改めて強調し、「無関心ではいられません」と述べました。
その上で、「イスラエルはガザの壊滅的な状況に対して、直ちに、包括的かつ持続可能な支援を提供しなければなりません。ドイツは、苦しみを和らげるためにあらゆる支援を行う用意があります」と語りました。
ヴァーデフール氏はさらに、今後数日間で援助物資の空中投下にドイツも参加するとともに、人道的な陸路の再建に向けて取り組むことを約束しました。
「十分な援助物資が人々に届くのは陸路のみです。したがって、イスラエル政府に対し、国連や国際支援団体が安全にアクセスできるように、そして何よりも安全かつ効果的に配布できるよう強く求めます」と訴えました。