2025年7月3日
イスラエルの検察は、水曜日に伝えられたところによると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の汚職裁判の来週の審理延期を、首相の要請で認めました。ネタニヤフ首相は、米国のドナルド・トランプ大統領と会談するため、来週ワシントンを訪問する予定です。
現地メディアによれば、ネタニヤフ首相はガザ戦争やイラン、その他の地域問題についてトランプ大統領や米政府高官と協議を行う見通しです。
イスラエルの公共放送KANによると、ネタニヤフ首相は米国訪問を理由に来週の裁判日程の取り消しを求め、検察側はこれを認めました。
今週の裁判審理も、首相の同様の要請を受けてエルサレム地方裁判所によって取り消されました。
この取り消しは、トランプ大統領が繰り返しネタニヤフ首相の裁判を「不当な弾圧」と呼び、裁判の中止を求めたことを受けてのものです。
ネタニヤフ首相は、贈賄、詐欺、背任の罪で起訴されており、有罪となれば懲役刑の可能性があります。
今年1月から、首相は1000番、2000番、4000番の事件に関する尋問を受けており、これらの容疑を否認しています。
これらの事件に関連する起訴状は、2019年11月末に検事総長によって提出されました。
タニヤフ首相の裁判は2020年5月24日に始まり、現職のイスラエル首相としては、同国の歴史上初めて被告人として証言台に立つこととなりました。
さらに、ネタニヤフ氏は戦争犯罪および人道に対する罪でも起訴されており、国際刑事裁判所(ICC)は2024年11月、ガザでの残虐行為をめぐって、彼と前国防相ヨアヴ・ガラントに対する逮捕状を発付しました。2023年10月7日以降、ガザでは5万6,600人以上、主に女性や子どもが命を落としています。