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カンボジアとタイの国境で新たな衝突、市民1人死亡
カンボジアのオッドーミエンチェイ州付近での戦闘により、約1,500世帯が避難を余儀なくされています。また、国境での緊張が高まる中、タイ政府は15人の自国民が死亡したと報告しています。
カンボジアとタイの国境で新たな衝突、市民1人死亡
カンボジアの軍関係者が、オッドーミエンチェイ州でBM-21グラート多連装ロケット砲の上に立っています。/ 写真: ロイター / Reuters
2025年7月25日

カンボジアとタイの国境での衝突により、少なくともカンボジアの民間人1人が死亡、5人が負傷したとカンボジアの州当局者が明らかにしました。これは、東南アジアの両国間で再燃した暴力の2日目にあたります。

オッドーミエンチェイ州政府の報道官、メス・ミアス・ペアクデイ氏は、戦闘は係争中の国境地帯に近いバンテアイ・アンピル地区で発生したと述べています。

彼はフェイスブックで、約1,500世帯のカンボジアの家族がより安全な地域へ避難したと報告しました。

一方、タイの保健省は、金曜日の早朝時点で、カンボジアとの紛争により15人のタイ国民が死亡したと発表しています。

緊張が激化し全面的な紛争に発展

5月に再び緊張が高まり、タイとカンボジアの軍隊が双方が領有を主張する小さな係争地帯で銃撃戦を交えました。

カンボジア兵が死亡し、両国は責任を互いに押し付け合いながら、自衛のための行動だったと主張しました。

その後、両政府は緊張緩和で合意したものの、軍事行動以外の報復措置を互いに警告し続けており、緊張状態は依然として高いままです。

タイは国境での規制を強化し、学生や患者、生活必需者を除き、ほぼ全ての通行を停止しました。木曜日には、タイ当局が国境を完全に閉鎖すると発表しました。

これに対し、カンボジアはタイの映画やテレビ番組の放映を禁止し、タイからの燃料や果物、野菜の輸入を停止しました。また、一部の国際インターネット回線やエネルギー供給もタイからのものが停止されています。

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