2025年7月21日
自民党の石破茂首相は月曜日、与党が参議院選挙で過半数を失ったことを受け、「超党派の支援を求めていきます」と述べたとNHKが報じました。
石破首相は記者会見で、「選挙結果の責任の重さを痛感していますが、政治の停滞を避けるためにも、政権与党として国民に対する責任を果たさなければなりません」と述べました。
また、「他の政党とも真摯に議論を深め、国家に対する誠実な姿勢で国政に取り組んでまいります」と語り、自民党として「日本の未来と国民のために」引き続き役割を果たしていく考えを示しました。
この発言は、自民党が近年まれに見る激動の参議院選挙で過半数を失ったことを受けたものです。
自民党と公明党による与党連合は、改選された125議席のうちおよそ47議席を獲得し、過半数維持に必要な50議席には届きませんでした。
それでも自民党は39議席を獲得し、参議院で引き続き最大の政党となりました。一方、立憲民主党は22議席を得て、第2党となりました。
これにより、自公与党の参議院での議席数は、選挙前の141議席から122議席に減少しました。参議院の定数は248議席です。
参議院の単純過半数を確保するには、政党または連立が少なくとも125議席を必要とします。
首相はまた、「連立の枠組みを拡大するつもりはない」と述べ、他党との連携を続けていきたいとの意向を示しました。
「米国の関税措置や物価高騰、明日起こりうる自然災害への対応など、緊急課題の解決に全力を尽くしていきます」と述べ、任期の区切りについては特に考えていないとしました。
「物価高対策を行う一方で、財政責任も考慮しながら、超党派での決定を目指したい」と語りました。