ロシアは夜間、キーウに対して大規模な無人機とミサイルによる攻撃を行い、2人が死亡、少なくとも16人が負傷し、首都の5つの地区で火災が発生したと、当局が発表しました。
ヴィタリー・クリチコ市長によると、迎撃された無人機やミサイルの破片が複数の住宅地に落下し、建物が損傷し大規模な火災が発生しました。
シェフチェンキウシキー地区では、撃墜された標的の破片が住宅の上層階を損傷し、火災が起きました。
ダルニツキー地区では、ガレージやガソリンスタンドが炎上しました。ソロメンスキー地区では、非住宅の建物の屋根が焼けました。ポジリスキー地区では、診療所がほぼ全壊しました。ホロシーイウシキー地区では、無人機の破片がトラックに直撃しました。
米国、ウクライナへの追加武器供与を表明
クリチコ市長によると、今回の攻撃で2人が死亡し、さらに16人が負傷しました。このうち10人が入院しています。
市内は濃い煙に包まれ、当局は住民に対し、シェルターから戻った後は窓を閉めるよう呼びかけました。
攻撃はキーウ州にも影響を及ぼしました。州の軍事行政当局によると、住宅や付属施設が損傷し、4つの地区で火災が発生しました。オブーホウ地区では男性1人が負傷し、病院に搬送されました。
その前日、ウクライナは、ロシアが戦争開始以降最多となる728機の無人機を発射したと発表しました。それ以前の最大規模の攻撃は7月4日で、無人機539機とミサイル11発が使用されました。さらに6月29日には、537の空中目標が発射されたと報告されています。
ニューヨーク・タイムズによれば、ロシアのプーチン大統領はウクライナの防衛が圧力に耐えられなくなる可能性があると見ているということです。
これに先立ち、米国は国防総省の在庫見直しを理由に、ウクライナへの武器供与を一時停止していました。しかし、大規模な攻撃を受けて、トランプ氏は支援の再開を指示し、ウクライナへのパトリオット地対空ミサイルシステムの追加供与の可能性も明らかにしました。
「彼らは非常に激しい攻撃を受けている。非常に激しい。だから、この問題について検討する」と同氏は述べました。