2025年6月26日
世界銀行は、イラク、シリア、レバノンにおけるインフラおよび復興プロジェクトのために、10億ドル以上の資金を承認したと発表しました。
最も多くの資金が割り当てられたのはイラクで、同国の鉄道インフラを改善し、国内貿易を活性化させ、雇用を創出し、経済の多様化を図るために9億3,000万ドルが承認されました。
世界銀行によると、「イラク鉄道拡張・近代化プロジェクト」は、南部のペルシャ湾にあるウムカスル港と北部のモスル市を結ぶ貨物輸送能力と鉄道サービスの向上を目指すものです。
中東地域担当ディレクターのジャン・クリストフ・カレット氏は、「イラクが復興から開発へと移行する中で、貿易と接続性の強化は成長を促進し、雇用を生み出し、石油依存を軽減する可能性があります」と述べました。
ヒズボラとの紛争中に14か月間イスラエルの攻撃を受けたレバノンに対し、世界銀行は重要な公共インフラや基礎的サービスの緊急修復と再建を支援するため、2億5,000万ドルの支援を承認しました。
また、世界銀行は、戦争で荒廃したシリアに、安定した安価な電力の回復と経済再建を支援するため、1億4,600万ドルの無償資金を承認しました。
「シリア電力緊急プロジェクト」では、損傷した送電線や変電所の修復が行われる予定です。
先月、シリア政府は、カタール、トルコ、米国の企業連合と、戦争で大きな被害を受けた送電網を再建するための5,000メガワット規模のエネルギープロジェクトに関する合意に署名しました。