2025年7月16日
広島市は7月16日、平和記念公園内の原爆記念碑(原爆ドーム東側)の地下に位置する納骨室を報道向けに公開しました。これは内部に納められた遺骨などを直接確認できる初めての機会で、過去10年に一度限られていました。
この納骨室には、1945年8月の原爆投下で犠牲となり埋葬された約7万人分の遺骨が安置されています。そのうち、名前が確認されたものの遺族が見つかっていないものは812体に上ると、朝日新聞などが報じています。
原爆供養塔の納骨室は、広島の平和記念の象徴であり、犠牲者の尊厳を守る重要な場所です。この公開は、戦争の悲惨さを改めて考え、平和の大切さを次世代に伝える機会となっています。
10年ぶりの公開は、犠牲者の遺族や広島市民にとって深い感慨を呼び起こします。身元不明の犠牲者の記憶を後世に残し、遺族と社会全体の癒やしや和解に繋がる重要な取り組みです。
この納骨室の公開は、核兵器廃絶の必要性を強調するものでもあります。