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シリア政府、スウェイダの紛争地域から家族の避難バスを派遣
スウェイダで致命的な部族間衝突とイスラエルの空爆を受け、政府は秩序回復に努める中、3,500家族以上が暴力を逃れて避難を始めます。
シリア政府、スウェイダの紛争地域から家族の避難バスを派遣
複数の政府のバスが住民を安全な場所へ避難させるためスウェイダに入り、現地へ向かう車列の様子を写した写真も公開されました。/ 写真:AA
2025年7月23日

シリア政府は、南部スウェイダ州での治安混乱により取り残された家族を支援するため、避難用バスを派遣しました。

国営通信のSANAは、火曜日に複数の政府バスがスウェイダに入り、市民を安全な場所へ運搬する様子を伝え、現地へ向かう車列の映像も公開しました。

この動きは、激化する暴力から逃れるために数千人が避難を続けている中で行われています。

ダラーへ避難する家族たち

隣接するダラー県の地元当局者は月曜日、避難してきた家族の流入が減っていないとアナドル通信に語りました。

地元当局によると、最近ベドウィンとドゥルーズ派の人々、合わせて3,500家族以上がダラーに避難していると推計されています。

7月13日、スウェイダ州でベドウィン・アラブ部族と武装したドゥルーズ派民兵との間で戦闘が勃発し、同州は混乱に陥りました。

この暴力はシリア軍の拠点や首都ダマスカスを含むインフラを標的としたイスラエルの空爆を引き起こしました。

ドゥルーズ派指導者たち、イスラエルの空爆を非難

イスラエルは、空爆は「ドゥルーズ派住民を守る」ためだと主張しましたが、シリア国内の多くのドゥルーズ派指導者は公然と外国の介入を非難し、シリアの統一国家としての維持を支持する立場を改めて表明しています。

土曜日以降、脆弱な停戦が続く中、初期的な人道支援の動きや秩序回復の取り組みが進められています。

2024年12月にバッシャール・アル・アサド前政権が退陣した後に発足したシリア暫定政府は、国内の安定回復を誓っており、スウェイダはその初期の重要な試金石の一つとなっています。

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