今週、中谷元防衛大臣のトルコ公式訪問は、アンカラと東京の防衛関係における重要な節目となりました。ドローンの調達が主要議題として浮上し、防衛産業における広範な協力も議論されました。
火曜日には、中谷防衛大臣はアンカラでトルコのヤシャル・ギュレル国防大臣と会談し、日本の防衛大臣として初めてトルコを訪問しました。
両大臣は90分以上にわたり会談を行い、二国間の防衛協力を一層深めることや、装備や技術分野での共同の機会を探るために高官間の協議を開始することで合意しました。
ギュレル国防大臣は会談後のSNS投稿で、「今日の変化する国際安全保障環境を踏まえ、日本の友好国との協力、特に防衛産業や軍事関係の分野で、あらゆる可能な努力を尽くす準備があることを強調したい」と述べました。
トルコの主要ドローンメーカーを訪問
訪問日程の一環として、中谷防衛大臣はトルコ航空宇宙産業(TUSAS)も訪問し、水曜日にはトルコを代表するドローンメーカーであるバイカル社を視察しました。
イスタンブールでは、バイカル社のセルチュク・バイラクタル会長とハルク・バイラクタルCEOが日本代表団に同社の活動について説明し、トルコ防衛産業局のハルク・ゴルグン局長も同席しました。
「閣下をお迎えできて光栄でした」と、バイカル社はトルコのSNSプラットフォームNSosyalへの投稿で述べ、訪問時の写真を共有しました。
ドローン調達の可能性
日本の報道によると、東京は2026年度予算から2,000億円(約14億ドル)を無人航空機の取得を迅速化するために充てる準備を進めています。
ドローンへの投資は、日本の過去最大規模となる8兆8,000億円の防衛予算要求の重要な一部であり、2027年までに陸海空および水中ドローンを自衛隊に統合する計画が進められています。
東京は米国やオーストラリアからの調達オプションも検討していますが、『ジャパン・タイムズ』によると、バイカル社の実戦で実績のあるドローンには特に関心が寄せられています。
中谷防衛大臣の訪問には、トルコの防衛企業との追加会談も含まれており、日本が拡大する防衛装備の中にトルコ製無人航空機を位置付ける意向を示しています。これは、両国関係を従来の友好関係から戦略的防衛パートナーシップへと高める一歩となる可能性があります。