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米日が安全保障分野で連携を深める中、新型の米ミサイルシステムが共同訓練に投入される可能性が指摘されています。この動きは、日本の防衛力強化と両国の戦略的協力の一環と見られています。
新型ミサイルとは
AP通信によると、米国が開発を進めている「グライド・フェーズ・インターセプター(GPI)」は、極超音速滑空体を大気圏内で迎撃する能力を備えた最新の防衛ミサイルです。
日米両政府は2024年5月、GPIの共同開発に関する枠組みを正式に締結しました。さらに2025年3月には、日本側が軌道固体ロケット技術を供給することを盛り込んだ協定も明らかになっています。
GPIは今後、海上自衛隊の護衛艦やイージス・アショアへの配備が検討されています。
訓練演習におけるミサイル導入の動き
報道によると、 Talisman Sabre 2025(オーストラリア開催の国際演習)では、米空軍および陸軍の最新兵器やミサイルシステムが初めて実戦訓練で投入され、日本も参加した模様です。具体的には、米国の新戦術ミサイルタイフォン(中距離能力)が西に国際日付変更線を越えて初めて発射された と報じられました
さらに、日本側もオーストラリア国内でType‑88(SSM‑1)艦対艦ミサイルの実弾発射訓練を実施しています。これにより、日本の沿岸防衛能力も同時に強化されました。
演習名および目的
「Orient Shield」や「Keen Sword」など、日本国内や近隣で実施される定例訓練でも、両国は連携を深めていますが、今回の焦点はより高度なミサイルシステムの共同使用と、その実地訓練です。
こうした動きは、中国の海洋進出や北朝鮮の核・ミサイル開発を背景とした抑止力強化として位置づけられています。