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ノルウェーの通信会社、ミャンマー軍事政権に個人データ提供か:報告
約1,300人の携帯電話利用者の通信データが提供されたり、携帯電話が使用不能にされたと報告されています。
ノルウェーの通信会社、ミャンマー軍事政権に個人データ提供か:報告
ノルウェーの通信会社が、ミャンマーの軍事政権に個人データを提供したと報じられています。/ 写真: AP
18時間前

ノルウェーの通信会社テレノールは、2021年のクーデター以降、ミャンマーの軍事政権に対して長期間にわたり機密の個人データを提供していたと、放送局NRKが関連文書を引用して報じています。

テレノールは、ウェブサイトの閉鎖や携帯電話の使用制限も行いながら、軍事政権に個人データを提供していました。

約1,300人の携帯電話利用者は通信データを提供されたり、携帯電話が使用不能にされ、さらに約500人の利用者は、機密情報が提供されれば逮捕のリスクに直面する可能性があったと報告されています。

文書によると、軍事政権はテレノールのデータを利用して個人を逮捕し、懲役3年から7年の刑を科す計画を立てていたことが明らかになりました。

テレノールは事実を認めており、クーデター前後のテレノール・ミャンマーのCEOは「選択肢はなかった」と述べています。

「軍の命令を拒否すれば、社員の命が危険にさらされる結果となる」とジョン・オムンド・レヴハウグ氏はNRKに語っています。

テレノールが個人データを提供したケースの一つには、ノーベル賞受賞者であり事実上の指導者兼国家顧問だったアウンサンスーチー氏も含まれています。

機密扱いのテレノール文書によると、軍事政権はスーチー氏を支持する著名人や若い民主主義支持者を標的にしていたことが明らかになりました。

文書には、テレノールが氏名、住所、通話記録、SMS情報、最後の所在などの機密通信データを提供した経緯も示されています。

ミャンマーの軍事政権は2021年のクーデターでスーチー氏率いる政府から権力を掌握しました。

軍は与党・国民民主連盟(NLD)の指導者や幹部を逮捕し、スーチー氏も含めた後、彼女に対して懲役33年の判決を下しました。

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