トルコのレジェップ・タイイプ・エルドアン大統領は、トルコと日本の揺るぎない友情を強調し、それを「公式文書よりも強く、歴史と人類の良心によって育まれた心の架け橋」と表現しました。
エルドアン大統領は、29日付の日本の主要紙・日本経済新聞に日本語と英語で掲載された署名記事の中で、両国関係の歴史的な背景に言及し、1890年に串本沖で起きたエルトゥールル号の遭難を、思いやりと相互支援の象徴として挙げました。
エルドアン大統領は、当時の日本の支援を振り返りながら「その悲劇の日は私たちの記憶に深い刻印を残し、両国関係を人道的な基盤の上に築きました」と述べました。
また、大統領は年月を経て、両国の友情がインフラ、技術、教育、文化など幅広い分野に広がってきたと指摘しました。マルマライ、オスマンガージ橋、ファーティフ・スルタン・メフメト橋、ハリチ橋といったプロジェクトは、トルコの決意と日本の技術力の協力を象徴していると強調しました。
「これらの建造物は単なる鉄やコンクリートの集合体ではありません。一つ一つが先見性、同盟、そして両国民の心の絆の象徴なのです」とエルドアン大統領は述べました。
エルドアン大統領の人道外交
エルドアン大統領は、人道外交が自身のビジョンの核心にあると強調しました。大統領は、トルコと日本の人々の間には深い文化的な親和性と相互尊重があると述べ、両国の国民を「苦難に直面しても沈黙せず、困窮する人々に手を差し伸べ、人間の尊厳を最優先にする存在」と表現しました。
また、両国の市民社会団体や開発機関が長年にわたり協力してきたことを指摘し、その例としてトルコ協力調整庁(TİKA)と国際協力機構(JICA)が実施したプロジェクトを挙げました。
現下の人道危機に言及する中で、エルドアン大統領はパレスチナ・ガザに注目し、同地の状況を「人類の良心に対する最も深刻な試練の一つ」と表現しました。
大統領はまた、病院を機能不全に追い込み、都市を破壊し、数百万人を生活必需品から切り離しているイスラエルの軍事的侵攻を強調しました。
ガザでの停戦を呼びかけ
エルドアン大統領は、トルコが停戦と妨げのない人道支援の推進を引き続き訴えていくと述べ、「私たちの声をより大きく、影響力をより広くしなければならない」と強調しました。
大統領は、日本の平和への取り組み、国際法の遵守、人道的配慮を称賛し、日本のアプローチとトルコの地域的影響力および支援能力を組み合わせることで、「尊厳ある力強いパートナーシップ」を築くことができると述べました。
その上、エルドアン大統領は、停戦の確保、人道支援の組織化、子どもたちの教育・健康支援、公正な二国家解決の追求に向けた取り組みを呼びかけました。
エルドアン大統領は、「トルコと日本の友情は、過去の美しい記憶にとどまらず、今日の危機を乗り越える大きな機会でもある」と述べました。
さらに、大統領は国際社会に対し、抑圧に対して連帯を示し、その連帯を具体的な行動に変えて、平和と正義、人道を強化するよう訴えました。