東京都新宿区のマンションで男性の遺体が見つかりました。警視庁は、被害者の知人である北誠一容疑者（30歳）を強盗殺人の疑いで22日、再逮捕しました。北容疑者はすでに遺体遺棄の罪で起訴されており、今回の再逮捕で事件の全容解明がさらに進むと見られています。

捜査関係者によると、北容疑者は今年6月、新宿区内のマンション一室で成瀬壮一郎さん（当時35歳）の頭部を金属バットで殴打して死亡させ、現金約180万円などが入ったバッグを奪った疑いがあります。

防犯カメラには、北容疑者が凶器を持ち込む様子やバッグを所持する姿が映っていました。また、事件後には現金と商品券の画像を知人に送信していたことも確認されています。

警視庁は、防犯カメラ映像や押収品の解析を通じて、事件の経緯をさらに詳しく解明しようとしています。都内のレンタル倉庫からは血痕の付いたバットや被害者の携帯電話などの証拠物品も発見されています。

北容疑者は現在、黙秘を続けています。警視庁は、奪った金銭の使途や事件の背景を慎重に調べ、今後の刑事手続きで立証を進める方針です。