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インドネシアのプラボウォ大統領、議員特権をめぐる抗議デモでの死者発生を非難
議員特権をめぐる抗議活動は、少なくとも6人が死亡し20人が行方不明となるなど、過去10年で最悪の騒乱へと発展しています。
インドネシアのプラボウォ大統領、議員特権をめぐる抗議デモでの死者発生を非難
プラボウォ・スビアント大統領は、複数の都市で議会庁舎が焼かれたことを「民主主義への攻撃だ」と非難しました。/ 写真:AA
2025年9月2日

インドネシアのプラボウォ・スビアント大統領は、議員特権をめぐる抗議が自身の就任以来10か月で最も深刻な騒乱へと拡大し、少なくとも6人が死亡し多数が負傷したことを受け、断固とした姿勢を崩さない考えを示しました。

プラボウォ大統領は、月曜日にジャカルタ市内の病院を訪れて負傷者を見舞い、この騒乱を「抗議者ではなく暴徒の行為」と非難し、国家開発の取り組みを妨害しようとするものだと指摘しました。

「民主主義への攻撃」

彼は、複数の都市で国会議事堂が放火されたことを「民主主義への攻撃だ」と非難し、重傷を負った警察官に対して特別昇進を与えるよう指示しました。

議員の手当や海外出張をめぐって先週から始まった抗議は、21歳の配達員アッファン・クルニアワンさんが警察の装甲車にひかれて死亡したことを受け、一層激しさを増しました。

人権団体コンストラスは、衝突の後、少なくとも20人が行方不明となっており、その多くはジャカルタや周辺都市で発生していると明らかにしました。国連は、警察による過剰な武力行使が疑われるとして、調査を求めています。

また、警察官や市民を含む少なくとも43人が入院しており、治安部隊への不満がさらなるデモを引き起こしています。

プラボウォ大統領は、死者が出たことに遺憾の意を示し、不正行為が確認された警官には責任を問う方針を約束するとともに、中国への訪問を取りやめました。

さらに、国民の怒りを和らげるため、日曜日には議員特権の見直しを発表し、手当の削減や海外出張の一時停止を決定しました。

情報源:TRT World and Agencies
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