ウォール・ストリート・ジャーナルによると、トランプ米大統領はイスラエルのネタニヤフ首相と激しい電話会談を行い、カタールにいるハマス代表へのイスラエルの攻撃を不意打ちとして受けたことに対する「強い不満」を伝えました。
水曜日に公開された独占報道で、米国の高官は、トランプ大統領がネタニヤフ首相に対し、カタールの首都ドーハにいるパレスチナ組織の政治指導者を標的にする決定は賢明ではないと伝えたと報じています。
また、トランプ氏は「攻撃が進行中であることをイスラエルからではなく米軍から知ったことに怒りを感じた」と述べました。この攻撃は、ガザ戦争終結の交渉を仲介していた米国の別の同盟国の領土を攻撃したことにもなります。
ネタニヤフ首相は、攻撃を行う「短い好機」があり、それを利用したと応じました。
関係者によると、このやり取りの後、2回目の電話が行われ、こちらは友好的な内容だったとのことです。2回目の通話では、トランプ氏が攻撃が成功したかどうかを尋ねましたが、ネタニヤフ首相は確実に答えることはできませんでした。
その後、ハマスは指導部が攻撃を生き延びたことを確認した一方、同組織の5人のメンバーとカタールの治安担当官1人が死亡しました。
トランプ氏、ネタニヤフ首相に不満
ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、トランプ氏はイスラエルの強力な支持者として知られています。一方で、米国の関与なしに攻撃的な行動を繰り返し、トランプ氏自身の中東政策と衝突するネタニヤフ首相に対して、ますます不満を募らせています。
同様の報道では、ホワイトハウスの関係者も、7月のシリア攻撃後、ネタニヤフ首相が「暴走する人物」のように振る舞っていることに苛立ちを感じていると伝えられています。
カタールはこの攻撃を「卑劣な行為」であり、国際法の明白な違反だと非難し、イスラエルの「無謀な行動」を容認しないと警告しました。
カタールは、米国やエジプトとともに、2023年10月以降64,600人以上のパレスチナ人が犠牲となったガザでのイスラエルの惨劇を終わらせるための仲介努力で中心的な役割を果たしています。
カタールの首相シェイク・モハメド・ビン・アブドルラフマン・アル・タニ氏は水曜日、ドーハに対するイスラエルの攻撃に対抗するため、地域全体での対応が準備されていると述べました。また、アラブ諸国やイスラム諸国のパートナーとの協議が進行中であることを強調しました。
アル・タニ氏はCNNに対し、「地域からの対応が行われる予定です。この対応については現在、地域の他のパートナーと協議・検討中です」と述べました。