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朝日新聞と日経新聞、米AI企業パープレキシティを提訴 無断利用で著作権侵害を主張
両社は、パープレキシティが自社の記事を保存・表示する過程で、著作権や不正競争防止法に違反する行為を繰り返していたと指摘しています。
朝日新聞と日経新聞、米AI企業パープレキシティを提訴 無断利用で著作権侵害を主張
朝日・日経は、自社記事の無断利用は報道の根幹を脅かすとして、今回の提訴をジャーナリズムを守るための一歩としています。/ 写真: AP
12時間前

朝日新聞社と日本経済新聞社は8月26日、米国の人工知能(AI)企業パープレキシティ(Perplexity AI)を東京地裁に提訴しました。両社は、自社の記事が無断で利用され、著作権を侵害されたと主張しています。

訴状によると、パープレキシティは両社の新聞記事を許可なく保存し、AIの回答結果として繰り返し表示していたとされています。さらに、記事の取得を禁止する「robots.txt」による意思表示を無視して利用を続けたとも指摘しています。両社は記事の削除や無断利用の差し止めに加え、総額44億円の損害賠償を求めました。

また、AIが虚偽の情報を提示する際に、実際には存在しない引用元として「朝日」や「日経」の名を表示した事例もあったといいます。両社は「新聞社の信用を損なう行為だ」と強調し、不正競争防止法にも違反すると主張しています。

今回の訴訟は、今月に読売新聞社も同じ企業を提訴した流れを受けており、日本の大手新聞3社がそろって法的手段に踏み切るのは極めて異例です。

欧米でも報道機関がAI企業を提訴する動きが広がっており、BBCや米国の大手紙も訴訟を起こしています。朝日・日経は、自社記事の無断利用は報道の根幹を脅かすとして、今回の提訴をジャーナリズムを守るための一歩としています。

情報源:AA
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