2025年9月2日
トルコは、アルメニアとアゼルバイジャン間のナゴルノ・カラバフ紛争の調停を目的として30年以上前に設立されたOSCE(欧州安全保障協力機構)のミンスク・グループ解散の決定を歓迎しました。
トルコ外務省は火曜日の声明で、「2025年9月1日にOSCE閣僚理事会がミンスク・グループおよび関連組織の解散を決定したことを歓迎します」と発表しました。
声明ではさらに、「この歴史的な決定は両国の共同の努力によって実現されたものであり、アゼルバイジャンとアルメニア間の和平プロセスにおける重要な節目の一つを構成します」と述べられています。
ミンスク・グループは、ナゴルノ・カラバフ紛争の平和的解決を促進するために1992年に設立され、ロシア、米国、フランスが共同議長を務めていましたが、恒久的な解決には至りませんでした。アゼルバイジャンは長年にわたりこのグループの解散を求めており、アルメニアとの正式な平和協定に向けた前提条件と考えていました。
このグループの解散決定は、8月8日にホワイトハウスで開催されたサミットに続くもので、米国のドナルド・トランプ大統領が主催し、アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領とアルメニアのニコル・パシニャン首相が会談を行った後、両国の外相がOSCEに対し、グループの解散を共同で要請したことによって実現しました。
トルコは一貫してアゼルバイジャンを支持しており、この解散を南コーカサスにおける持続可能な平和を築く一歩と位置づけています。
情報源:TRT World and Agencies