2025年8月12日
2025年8月12日、1985年8月12日に発生した日本航空123便墜落事故から40年が経過し、犠牲者の遺族や関係者が東京都羽田空港近くの慰霊碑に集まりました。
この墜落事故は、単独機による航空事故として世界最多の520人が犠牲となり、日本航空や日本の航空業界に深刻な影響を与えました。
NHKによると、慰霊式には約200人の遺族や関係者が参加し、亡くなった方々の冥福を祈りながら花束を捧げました。遺族代表は「40年経ってもなお心の痛みは癒えません。しかし、この悲劇から学んだ教訓を胸に、航空安全の向上に全力を尽くしたい」と語りました。
この事故は、ボーイング747の尾翼部分に施された不適切な修理が原因で、機体の圧力隔壁が破損しました。
急激な圧力低下により操縦不能となった機体は、群馬県の山中に墜落しました。事故後、日本の航空安全基準は大幅に見直され、緊急対応訓練や機体検査の強化が進められています。
今回の40周年慰霊式典では、関係者から安全意識を継続的に高めていく決意の声が相次ぎました。
また、犠牲者の冥福を祈るとともに、未来の航空業界の安全を願う姿勢が強く示されました。遺族会は、事故の記憶を風化させず教訓を次世代に伝えるため、新たな追悼文集を刊行しました。
収録された文章には、家族を失った悲しみや「安全は一人ひとりが築くもの」というメッセージが込められています。