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悠仁さま成年式を迎え 皇族の責務と未来への自覚
女性天皇の継承が認められない現行法では、悠仁さまが“最後の天皇”になる可能性も指摘されています。
悠仁さま成年式を迎え 皇族の責務と未来への自覚
成年式で悠仁さまが身に着けられた冠には、「燕尾纓(えんびのえい)」と呼ばれる飾りが施されており、平安時代から続く皇室の伝統を象徴しています。この冠は、成年皇族としての地位を公式に示す重要な意味を持つものです。/ 写真: AP
2025年9月8日

2025年9月6日、秋篠宮家の長男・悠仁さま(19歳)は、皇室で40年ぶりとなる男性皇族の成年式に臨まれました。皇位継承順位第2位として、将来的に天皇に即位する可能性がある悠仁さまにとって、成年式はその成年を正式に認める重要な儀式となりました。

成年式の中心儀式

成年式の中心儀式「加冠の儀」で、悠仁さまは午前10時前に宮殿の「春秋の間」に入り、天皇皇后両陛下や秋篠宮ご夫妻、皇族方の見守る中、冠を授けられました。冠が固定されると「パチン」と音が響き、悠仁さまは両陛下に感謝の言葉を述べられました。その後、秋篠宮ご夫妻にもお礼と決意を伝え、成年皇族としての責務を自覚する意志を表明されました。

儀式の後、悠仁さまは成年の装束に着替え、儀装馬車で宮中三殿へ向かわれました。祖先を祀る回廊を進みながら拝礼し、午後には洋装に着替えて宮殿の正殿「松の間」で行われた「朝見の儀」に臨まれ、天皇陛下と皇后さまから祝福の言葉を受けられました。また、成年の恒例行事である「大勲位菊花大綬章」の親授式にも臨み、上皇ご夫妻を訪問してあいさつをされました。

皇室の未来と課題

悠仁さまの成年式は、皇室の伝統を受け継ぎつつ、成年皇族としての責務を自覚する姿を示す機会となりました。一方で、現行の男性継承制度により、悠仁さまの後継者が不足していることは深刻な課題です。女性天皇の継承が認められない現行法では、悠仁さまが“最後の天皇”になる可能性も指摘されています。

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情報源:AP
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